top of page

NKがご提供する価値と、そのバリューチェーン

NKが考える、これまでの資本主義、特に日本企業においての最も大きな問題は、自社および自社のステークホルダーであるサプライチェーン各社にの「労働環境・労働形態」、「経済状況」における格差、不平等です。経営者の判断により、多様性から程遠い労働環境・労働形態が維持され続けることは、社員のモチベーションの向上や働きがい、能力の向上はおろか、イ ノベーションの創出さえも自ら難しくしてしまっていると言えます。

その結果、ガバナンスやコンプライアンスへの意識も薄らぐこととなれば、恒久的・長期的に取り組むサステナビリティ に関する全てを実現することは、きわめて難しくなり、我々企業の存続も一層難しくなると考えられます。 日本は、男女の社会的・文化的格差を示すジェンダーギャップ指数が世界146ヶ国中きわめて低位の116位(2022年、世界経済フォーラム)であることや、硬直化した長時間勤務体制、 Underrepresented groupの意見が反映された意思決定の有無が客観的に不透明な経営構造など、多数存在します。問題視されているこれらの情報が明らかになっても、チャレンジする企業 が全産業におけるメインストリームになっていなければ、意味がありません。そんな中、賛否両論あるものの2023年より日本政府もさまざまな取り組みを打ち出してきています。一方で、 企業の自発的な取り組みは進んでいるでしょうか?売上や利益といった旧来の財務的な数値と同レベルで社員のwellbeingに取り組めているか?それが最大の問いになります。

社員

弊社の多様な地球環境保全への取り組みの一方で、それらをより進歩させ、持続させていくには経営陣と社員がどこまで一体化できるかにかかっております。地球環境への負荷を数値化し経営判断することは、創業以来の取り組みの延長上であるがゆえに経営陣の意志によるところが大きいですが、それを一個人の日々の生活や仕事に浸透させ、サプライチェーンの取引先との会話や、足立区を中心とした近隣地域に至るあらゆるコミュニティに広げてスケーリングさせられるかは、社員のモチベーション(自発性や自意識)にかかってきます。

NKの社員や働き方、福利厚生について、そして今後の展望についてご紹介します。

・社員第一号 張司雄 前職企業の経営破綻により、故郷の中国への帰郷ではなく、代表の中村とともにNKの創業という道を選んだ彼は、以来、創造的製造現場であるNKの技術と生産の指揮を執っています。日本語を第二言語とする張がいるこ とで、日本語に不安を抱える外国人であってもNKは採用し育成することができており、日本語が得意でない外国人のいる近隣企業ともコミュニケーションをとることで、貴重な技術を活かした生産ネットワークを構築することができています。

・パート社員 NKには家庭の育児も中心で担いながら活躍してくれる社員が全体の8割、働いています。日本のジェンダーギャップの問題が表面化している”育児の分担”という大変な課題を乗り越えてきた社員の皆は、未来の入社社員がより活躍できる働き方を作り上げていくこと重要な役割を担っています。

勤務時間

 

休日である土曜日、日曜日、祝日を除く就業時間は以下の通りです。
正社員: 始業時刻 9時00分 終業時刻 18時15分 休憩時刻 正午~午後1時 15時から15分
パート社員: 1始業時刻 9時00分 終業時刻 17時15分 休憩時刻 正午~午後1時15時から15分 2始業時刻 9時00分 終業時刻 15時00分 休憩時刻 正午~午後1時 (いずれの場合も、基本的に残業を要請することはありません。過去の実績においても残業発生はありません)

社宅・食費補助

正社員、パート社員を問わず、必要と判断した場合には社宅や食費補助を福利厚生としてサポートしています。

 

各種規則

国の定める関連法規に基づき、就業規則、育児介護休業規程を設定し、全社員と共有しています。 なお、NKには、中小零細企業では珍しい休暇制度をいくつか設けております。

例 「自分休暇」という休暇制度を設けて、これまでの尽力に感謝し、より新たな視点を得て、生活や仕事に活かせるようwellbeingを促進しています。
正社員 勤続3 年経過社員 年次有給休暇以外に3日間を付与。その後3 年おきに5日間付与。
無期パート社員 勤続4 年経過社員 年次有給休暇以外に3日間を付与。その後3年おきに3日間付与。

マネージャー評価基準・職務規定

NKでは、より仕事を通して社会や地球環境へ貢献していきたい意欲のある社員に、マネージャーとしての職務を担ってもらいますが、そのためには具体的にどのような職務や能力が求められるかを全社員に公開しています。具体的に公開することで、不公平や不平等をなくし、皆が納得できる職場を目指したいと考えています。

マネージャー昇格基準

サプライヤー様

NKでは、動物皮革(レザー)を扱います。世界中の人たちにとってレザーは人類史始まって以降の最も古い素材の一つゆえに、当たり前のものとして我々の日常に存在しますが、それらを購入する際、百貨店や専門店のような小売の棚であれ、取引先との商談の場であれ、その皮革が、どんな動物で、どのような経緯を辿って自分の手元に届いたかを知ることは、現代の生活やビジネスにおいてほとんどできません。知ることも見ることもできないものに、普通、人は共感することができません。共感できなければ、そのものを大切に扱う感覚も極めて薄まります。 レザーには、もともとその動物の命があります。それは牛であり、豚であり、鹿であり、猪であり、馬であり、カンガルーであり、多くの動物が人間の文化的生活と言われるもののために、犠牲になっているのであり、我々のようにレザーを扱う 仕事に携わる人々は、その歴史に長く向き合ってきました。が、「高級品」という側面も持ち、経済性を有するレザーという素材は、その価値が非常に高くなる場合も、逆に低くなる場合もあります。それゆえに、長く携わる側でさえ、その経済性 で価値を判断してしまう場合もあり、本来向き合うべき問題に正面から向き合うことができないことも多々あるのが事実です。

NKは、その価値に改めて向き合い、その価値判断のために、レザーが商品となるまでの経緯、つまり牧場から原料工場、商品生産のあらゆる工程を確認します。つまり、サプライチェーンに透明性があるか否かを重要な価値判断の一つとし、その上で、最終商品の価格を判断します。故に、最終的に生活者の方、消費者の方がその価値を認識して、より高い価値を見出していただけるための努力を会社の使命として実践しつづけてまいります。

NKのレザー価値判断基準例

1. 動物を飼育する牧場の開拓背景と、その開拓や土地改変による地球環境への影響
2. 動物を飼育する牧場で働く人たちの人権が確保されているか
3. 屠畜における動物愛護の実践内容(個別確認や、LWG、AWGなど第3者機関の推奨内容との合致度合い)

4. 輸送における動物愛護の実践内容(個別確認や、LWG、AWGなど第3者機関の推奨内容との合致度合い)

5. タンナーにおける水資源への負荷削減レベル(LWGゴールド、シルバー認定企業レベル)
6. タンナーにおける化学品による環境負荷削減レベル(LWGゴールド、シルバー認定企業レベル)
7. 該当動物育成において発生するGHG排出レベル

ローカルコミュニティ

Made in Japan 国内生産の実現、また、NK本社から距離30km圏内で実現する世界屈指の加工、そして地域経済の成長

”Made in Japan” という表現に日本人の我々のみならず世界各国は、ある種の信奉に近いものを長らくもってきました。一方で、なぜMade in Japanが良いのか?Made in Japanは何をもたらすのか?という問いにどれだけの人が答えられるでしょうか?日本人以上に海外の人たちの方が価値を見出しているかもしれません。

持続するのかどうか?という問いが世界中のビジネスの焦点になっている今、Made in Japanが、具体的にもたらす “より良いもの”(金銭的なものであれ、それ以外やそれ以上のものであれ)はいったい何で、より良い結 果はどうやって見出すことができるのか?どのように測ることができるのか?

NKは、この問いを日々経営現場の中で繰り返す中で、まずは自社を育ててくれたローカルコミュニティである「東京都足立区」を中心とした近隣地域に、どのような”より良いこと”を生み出してきたか、今後生み出してい けるかを具体的に数値化し、KPIとして自社の成長に結びつけて経営をしております。

・調達(購買)において投じる資本(金額)の内の大部分は、自社のローカルコミュニティで活動する法人や個人に投じる。(2022年までの実績: 周辺30km以内で80%以上)

・コミュニティにおいては、同業であっても、弊社のカンパニーポリシーに共鳴し直ちに実践いただける企業には、優先的に発注するなどインセンティブを設ける。

・コミュニティではない企業でも、NKを通してコミュニティの多様な成長につながる場合は、国内外問わず協力関係を築けるよう最大限努力する。

・採用においても、このコミュニティ内での採用を優先する。自転車通勤あるいは次に電車通勤により、自動車利用に比して温暖化ガス排出(Scope 3)のない通勤を実践する。

・社員においては、コミュニティにおける公共活動やボランティア活動に参加することで気づいた課題を、会社で共有し事業として貢献した場合は、評価の対象として重要視する。

nk_local.png
bottom of page